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〜SCR2017の作戦について〜 首脳陣からのコメント
10年ぶりのピヨちゃんマン復活となったSCR2017は、天候をはじめ不安要素も多い難しいレースとなりました。キーワードはこの”10年”でした。
ここ10年でレースはかなり高速化し、ドライバーに求められる能力も変わってきました。対して、ドライバーのしょうの君は、気付けば既に10年、Flat_Outのステアリングを握って有利に繋いだ実績があります。
そのため事前の作戦会議で しょうの君に、例年(2時間30分強)以上のロングドライブを託すことにし、結果、3時間50分の超ロングスティントを披露してくれました。
これは、ピヨちゃんマゾの肉体的・精神的負担を軽減すべくとった作戦ではあるものの、同時にしょうの君に負担を強いる作戦でもあり、当日の状況を見、インカムで通信しながらの遂行となりました。
曇天でエネルギーをセーブしながらラップタイムを維持するという、ソーラーカーレースらしい矛盾した指令に耐えながらのドライブは、流石の一言です。そしてチームのレジェンド:ピヨちゃんマンに晴れ舞台を用意し、クラストップでピットに帰り、チームの熱い期待にこたえました。
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MAXSPEEDピットイン! いつもはここでタイヤ交換ですが
タイヤ交換しません!(あと1時間やし) しょうの君お疲れ!(本当に)
コックピットに潜りこんでシートベルト固定。
キャノピー降ろしてロック OK!クラス1位のままピットアウト。
ホワイトラインカットとかギャグは無しです。今日は真剣です。 |
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スピードを乗せつつインベタで1〜2コーナークリア。
後続が居ないことを確認してレコードラインに戻します。計器類指示値
異常なし。車体挙動異常なし。異音なし。ピットとの通信状態良好。
さー、楽しみますか!脳内BGMは水曜日のカンパネラ 桃太郎
「キッビダーン、キビキビダーン♪」 |
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目標タイムは電圧なりの5分20秒。
このくらいなら余裕を持って乗ることが出来ます。
極めてニュートラルステア。よく曲がります。
10年前はアンダーも少し出てたけど、本当に良いクルマになりました。
ホームストレートは少し忙しいです。
・コントロールラインでストップウォッチを押す。
・バッテリ電圧、発電積算、消費積算を読み上げる。←インカム
・再びストップウォッチを押す時はスタートラインの辺り。
・ピットからの指示を聞きながら1コーナー侵入。
これのルーティン。
はっ、サインボードを見てなかった(ヒロちゃん、大ちゃんごめん。。。) |
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10年前に比べて参加台数が減ったのは寂しいですが
クリアで走ることができる時間が長くなりました。
S字区間がクリアだと楽しいです。
RED ZONEやOSUとのギャップタイムはピットから連絡がありますが
キチンとミラーでも確認しま・・・ん? |
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西「監督、監督、なんか黄色いクルマがミラーに映ったよ?」
監「あっ、それ紀北な。ペース上げとるんさ。」
西「抜かれるよ。抜かれて良いの?」
監「良いかどうかって言われるとなるべく頑張ってとしか・・・」
西「・・・。」
と言ってたらデクナー2個目!ブレーキを踏んでしまいました。 |
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また少し近づいたかも?ヘアピンでめちゃくちゃ頑張ります。
おっ、抜かれなかった?(中岡先生はリスクの多い所では仕掛けません)
コーナーでは同等か?(フラフラ怪しいライン取りにドン引きしていただけ)
マッチャンを立ち上がりスプーンをクリア。そして裏ストレート。
「ATフィールド展開!!」
・・・ビューンって抜かれました。ビューンって(石原さとみ風) |
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気を取り直します。紀北が計算間違っているのかもしれません。
きっと間違っている。間違っていてくれ。
ピットからは少しペースアップの指示。離される訳にはいきません。
再びS字をクリアしてダンロップへ。おっと、今度は柏会に抜かれた。
西「監督しゃん、監督しゃん、今度は関さんに抜かれちゃったよ〜。」
監「あっ、それは同一周回に戻っただけ。大丈夫。」 |
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チェッカーまであと5周くらい。1周1分詰められても大丈夫か。
がんばろう、日本。がんばろう、俺。
後で知ったのですが
仁兄さんがコースサイドで写真を撮ってくれていました。
ドライバー交代の時はピットに居たハズなのに?
毎年ながら忍びのような機動力です。 |
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残り3周
何やら登りの速度が乗らなくなってきました。
ダンロップで電圧をピットに報告。
ピット「うわ〜、やべ〜」
西「あっ、今誰か、やべ〜って言った。やべ〜って言った!」
・・・インカムの性能が良すぎるのも困ります。 |
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残り2周
西「監督、監督、柏会は今どの辺?」
監「心配しなくていいから!
そのクルマをチェッカーまで運ぶことだけ考えて!」
誰か、ユニック持ってきて〜。 |
ファイナルラップ
ダンロップは絶対きつくなるんで、ストレートからFLAT OUT(全開)!
スピードを乗せてキープする作戦です。でもS字遅い〜〜
そしてダンロップで つ い に コントローラの電源が落ちました。
スロットルを戻して復活。ジワジワ登ります。 よかった〜。このやり方をまこっちゃんに確認していたのです。 |
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復活したから良かったのですが、一応ピットにも報告します。
西「監督しゃん、監督しゃん、コントローラの電源落ちてな〜、」
監「あっ、その時は、電源を・・・」 プー、プー、プー
電話が繋がらなくなりました・・・私は良いのだが
ピットはめちゃくちゃ焦るぞコレ。 |
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デグナー、ヘアピンを抜けてマッチャンへ。
再び電源が落ちますが、ここで落ちることは予想できていました。
落ち着いて復活させてジワジワ登ります。ここさえ登ればあとは帰れる!
スプーンを超えて裏ストレート。日差しも少し出ています。
130Rを過ぎてシケインに侵入するところで電話が繋がりました。
西「シケイン!今シケイン!」 |
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ホームストレート。2位のチェッカーをくぐります。
みんなが出迎えてくれています。
動体視力も悪いんで良く分りませんがどうやら喜んでくれている模様。
あ〜、よかった〜。止まらなくて良かった〜〜。
ゆっくりですが自走でパルクフェルメまで帰ることができました。 |
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エネルギーマネジメントは完璧だったと思います。使い切りました。
でも紀北はもう1周行きましたので
結局1周差つけられちゃいました。トホホ。
今年はドライバーなので表彰台の上で表彰式を受けることが出来ます。
表彰台の裏に入るのも初めてですが、みんな和気藹々としています! |
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チャレンジクラスの表彰台に呼ばれました。
なんか照れくさいです。
トロフィーをもらいました。副賞をもらいました。
サーキットクィーンがシャンパン(本当は炭酸ジュース)を持ってきてくれました。
シャンパンファイトー!!
恐い。そういえば高所恐怖症だった。。。 |