■■■Team MAXSPEED_ResultS■■■

2013/08/02〜08/03
FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP ソーラーカーレース鈴鹿2013
   (鈴鹿サーキット国際レーシングコース@三重県鈴鹿市)
■■ 5時間耐久レース・CHALLENGEクラス
■■■■ 5時間耐久    総合06位 / CHAクラス02位 / 57周 / 5:04'22.260

 最後に刺されて負けました。悔しいので記録を残しておきます。

 今年も車検には間に合わず。でも、金曜の陽のあるうちに
 鈴鹿入りしました(威張れることではないですね)。一人で車を
 運転して行くのも辛くなり電車で移動しました(どうでもよいですね)

 さて、今年変わったことはこんな感じです。
□□□
 ・レギュレーションにそって超真面目な第1ロールバーの追加
  (ステアリングホイールやメータ類を収めるのに苦労しました)
 ・本物の神棚を投入(昨年まではピヨちゃんの手作り)
 ・近藤マッチを投入(トシちゃん、ヨッちゃんはスカウトできず残念)
 ・ピットウォールモニターのディジタル化
  (もうアナログモニターでは目が見えないらしい)
 ・チームメンバー連絡用の無線を投入
  (ちゃんと適法のもので、ピットウォールに叫ばなくてOK)
 ・指令室のモニター増殖(増えすぎて何台あったか分かりません)

 何時も通り、一番搾りとスーパードライと
 一番ロッカーは忘れていません。

  ◆車検・フリー走行

 車検は無事通過。ウチは苦労したかいがあって、すんなり通りましたが
 今年は第1ロールバーで、なかなか車検通過できない車両が多かったようです。
 予選替わりのフリー走行では、芦屋大学のTIGAがブレーキトラブルにより出遅れ
 ウチの後ろになりました。これはこれで(愛情をこめて)迷惑なんですが・・・。
 
 サーキット到着後、すぐにフリー走行のデータをまとめ、車両の状態や異常が
 ないことを確かめました。決勝に向けた車両整備と、タイヤ交換の練習をして
 露天風呂に入りながら明日の作戦を考え、大勝でビールを片手に焼き肉を食べて
 夜のピットをウロウロして、本日のプログラムを終了します。
 
 何時ものスエがお店をたたんでしまったため、鋭気を養う場所を開拓中で
 今年は名前で大勝にしたようです(本当にこういうのが好きなチームだ)
 

◆決勝

 決勝の前に指令室の設営を行うのですが、年に一度のことなのと、また機材が増えたので、電源やら配線やら
 なんやらで設置に苦労しました・・・。何時もの通り、監督を中心に、助さん、角さんを配置し完成です。今年は、
 昨年のスタートチェック前(急きょなんじゃらかんじゃらと、ドタバタのスタート進行)の反省を活かし、スムーズな進行でした。
 そして、スタート前には、スタートドライバーと作戦会議をして、走行プランを決めます。と、言っても
 「スタートダッシュでポジション確保」は何時もの通りになりました。
□□   レーススタート告げるシグナルは12:00にブラックアウト。
 5時間の知恵比べの始まりです。
 
 予定通りのスタートダッシュ。スタートポジションが後ろのため
 1コーナでスーパードリーム勢の後ろというわけにはいきませんが
 無理な仕掛けはせず、冷静にクラストップを確保します。
 
 順調なスタート
 このスタートの安定感が指令室に安心をもたらしてくれます。
   淡々とかっ飛び、ある程度マージンを確保したところで
 5分10秒台から、5分20秒台へ徐々にペースを落ち着かせていきます。

 すると、(車検以外は)好調な柏会が5分10秒台で追ってきて
 14周目に ついにかわされ、クラストップを譲ります。
 このまま離されるのも不味いかな?と柏会を追うことにしました。

 ソーラーカーのレースでは、めったなことでは前半に指示タイムや
 走行方法を変えることは無いのですが、1ヒート制というのもあり
 今年は前半からいろいろ動いていきます。

 車両はドSセッティングなので、このあたりのスピードレンジで
 タイムを変えるのはなかなか辛いはずなんですが? それでも
 スタートドライバーは指示を的確にこなしてくれ、安定した走りです。

 風の影響か?指示タイムが速い時の消費が若干多いような気が
 しますが、幸い何か問題がおきている感じではありません。

 後の話ですが、この走行方法を変えた時のドライバーのチョイスが
 後々のトラブル解決の糸口をつかむきっかけとなりました。

 レースの方は、柏会が23周あたりから、更にペースアップしてきました。
 ピットイン前のダッシュと予想し、これには着いて行きませんでした。

 そのまま柏会は、チャレンジ上位勢では最初に
 26周でピットインし、ドライバー交代を済ませました。

 ウチは作戦上の判断もあり、2人のドライバーで半々
 2時間30分でピットインを行うこととし、柏会に次ぐ
 29周にピットイン。ドライバー交代を済ませました。

 5分10秒台のハイペースのためタイヤが不安で
 タイヤを交換するか?このまま柏会を追うか?で
 悩みましたが、タイヤ交換無しを選択しました。

 ピットインのドライバー交代を頑張り、手元計測ですが
 柏会との差を20秒ちょっとつめ、このまま追い続け
 少しずつ差をつめていきます。チャレンジクラス上位勢は
 紀北工業、堺市立の順にドライバー交代済ませ
 いよいよ後半戦を迎えます。

 3位が堺市立、4位が紀北工業、淡々と走る堺市立が不気味で
 紀北工業はどうしたものか?ペースが上がらないように見えます?
 ラストスパートに備えるにしても、この天気でこの差は厳しいのでは?
 と、考えていました。

 あれこれと後半のレース展開を考えていた37周のメインストレート
 ドライバーと通信している監督のイヤフォンに異音が入ります。
 どうやら何かを拾ってパンクしたようです?さっきタイヤ交換をすれば
 よかったか?でも異物を拾ったらしく交換していてもパンクしていたか?

 そんなことを考えていてもパンクは治らないので、対応を考えます。
 メインストレートってのが厄介で、ドライバーと対応を相談し
 ショートカット無で1周してくることとしました。

 今年もエアツリーの出番か・・・。
 エアジャッキの活躍で、パンクにしてはタイムロスを抑え復帰します。
 パンク後のスロー走行で約20秒、ピットイン・アウトの時間とタイヤ交換の
 作業時間で約2分20秒、合計2分40秒程度のタイムロスとなりました。
 今年はこまめな走行方法の変更、パンク、後半のバトルなどなど、
 指令室とピットウォールとのやり取りも頻繁に行われました。
 無線機を使用していたので、叫んでやり取りする必要もなく助かりました。
 ただ、サインボードで出す指示タイムなどがスピーカから丸聞こえのため
 作戦がバレバレでした・・・ピットがライバル勢と離れていてよかったです。

 ピットウォールもディジタル化され、しかも2台のモニターを投入しています。
 サインマンはレース展開を読み、指令室からの呼びかけに
 (質問をはさまず)答えだけを伝えてくるのは、流石ベテランの味でした。
 さて、タイヤ交換後は、何とか2位のポジションで復帰しましたが
 目標は"優勝"であり、柏会を追うためペースアップの決断をしますが
 何故か、なかなかペースが上がりません。何故だ???

 ドライバーに状況を報告してもらい指令室で考えます。今まで
 生きてきた中で、一番脳が回転したかもしれません。頼れる
 電気屋Mテックが何かを書き始め、それっぽいのを見つけました。

 この時点で、はっきりとした原因は分かりませんでしたが
 なんとか対応策を考え、ドライバーに伝えます。

 目標タイムまでは出せませんが
 何とか柏会を追えるタイムは出せるようになりました。

 追っていると言っても、タイヤ交換から復帰した時点で、柏会は
 3分以上のマージンを持っているわけで、後ろを見ながら
 ペースコントロールしていることと思います。
 必死で追えー、追えー、柏会を追えー、と言っていた45周に
 柏会が予定の時間になってもコントロールラインを通過しません。

 どうやらシケインでクラッシュしたらしくピットロードにストップ。何とか
 転がりだしてピットに戻ったようです。ピットでは猛烈な勢いで作業の様子。
  (後で知りましたが、ボディの修復以外にモータコントローラを交換していたそうです)。
  柏会のクラッシュで当チームのメンバーが、不適切な言動をしてしまい
  一部の方に不快な思いをさせてしまいました。本当に申し訳ありません。


 (車検以外は)絶好調の柏会がこれで優勝戦線から離脱となりました。
 チャレンジ神4、何とか4位を目指して欲しいです。
 残り約1時間、3位紀北工業は、結局ペースが上がらず
 優勝はウチと堺市立の一騎打ちとなりました。

 この時点での差は、40〜50秒程度。逃げるウチ、追う堺市立のバトルです。
 パンクや柏会を追うためのハイペースで電池を使い気味のウチ
 余力を残していそうな堺市立・・・あぁ胃が痛いです。

 最後の瞬発力を持つ堺市立とはいえ、一気に40秒は引っくり返せるか?
 なぜ射程圏内まで詰めてこないのか?意外と余裕が無いのか?
 いろいろいろいろ考えます。

 考えますが打つ手なし、現状のペースを維持するしかなく
 神様、仏様、ドラ様を祈るしかありません。

 チェッカーフラッグのタイミングで
 ウチに逃げられるのだけは避けたい堺市立。
 少しずつタイムを詰めてきます。
 そして、55周目に牙をむき始め、一気に差を詰めてきました。

 こちらは5分10秒ちょいで逃げますが
 堺市立は5分を切るところまで来ました。
 
 逃げろ―、逃げろ―、逃げろ―・・・もうそれしかありません。
 チェッカーフラッグまで1分を切り、2台ともファイナルラップに入りました。
 追う堺市立も厳しそうですが、ウチより若干元気な気がします。

 そしてヘアピンでバックミラーに映ると、スプーンで外側からかわされ
 そのまま15秒の差をつけられてゴールとなりました。

 最後の最後で刺されました。撃沈です・・・。
 パンクして優勝できるほど甘い世界では有りませんでした。

 今年は劇的なレース展開でしたね。
      ↓グラフをクリックすると大きなサイズでご覧になれます。↓

◆レース後に思う

 Team MAXSPEED
 会場入りから色々と流れは来てると思っていましたが、先行逃げ切りが
 崩れた時点で、何時もの落ち着きを失ってしまいました。追うことばかり
 考えてバタバタしてしまったのが反省です。パンクの他にも細かいミスも
 いくつかありました。100円パーツに泣かされたことも反省しきりです。
 やっぱりノーミス・ノートラブル!!出直しです。

 堺市立
 2連覇おめでとうございます。
 山田先生のいぶし銀のエネマネの勝利でしょうか。
 山田先生の指示を的確にこなすドライバーといい、レース運びといい
 成績といい、あの安定感は見習わなければなりません。

 紀北工業
 子持ちシシャモ?低重心を狙ってバッテリをコクピット下に移動したのが
 裏目に出ましたかね? らしくないレースだったと思います。このまま
 黙っているとは思えませんので、要注意チームに変わりありませんね。

 柏会
 (車検以外は)超絶好調でしたが結果は5位。しかし、その性能はまざまざと
 見せつけられ、普通にやったら勝てる気がしません。白旗降参です。

◆最後に

 お世話になった皆さま、応援してくださった皆さま、すべての皆さま
 ありがとうございます。また1年、王座奪還を目指して頑張っていきます。
 これからもよろしくお願いします。
今年も参謀司令のレポートでお伝えしました(み)
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